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当院で施行している主な予防接種について

当院で施行している主なワクチンについてご紹介します。

接種については完全予約制となりますので、電話もしくは窓口にて、お問い合わせください。なお現時点ではWebによるご予約は承っておりませんので、ご了承ください。

 

※上記ワクチン以外の予防接種も行っております。詳細は、上記「費用・接種スケジュール」から、ご確認ください。

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​肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチンは、65歳以上の死因第4位となっている肺炎のなかで、肺炎球菌によって、起こる肺炎を予防するためのワクチンです。

ニューモバックスNP:90種類以上存在する肺炎球菌の型のうち、23種類の血清型に効果があります。5年経つと効果が弱まるので、5年ごとの接種が勧められています。65歳以上は、5年ごとの節目の年に、一度だけ国の補助で公費による助成があります。名古屋市在住の方は65歳以上で初回の方は65歳以上の任意の年齢において、公費補助がうけられます。

プレベナー13 :肺炎球菌の13種の血清型に対応しています。ニューモバックスと異なり、プレベナーは一度接種すれば身体に免疫記憶がつくので、接種は生涯で一度でよいほどの長期間有効とされています。プレベナーの接種は任意接種(自費診療)となり、2020年からは年齢を問わず肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる患者さんの肺炎予防に適応が追加されています。

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​風疹ワクチン

風疹ワクチンは、いわゆる三日ばしかといわれる感染症を予防するワクチンです。風疹は、発疹、リンパ節の腫れ、発熱の3つの症状が特徴的な急性ウイルス性疾患です。合併症を伴わない風疹は軽い症状で経過し、自然治癒しますが、妊娠3ヵ月以内の妊婦が風疹になると胎児に感染し、心臓や目・耳などに重篤な合併症をもたらす可能性がある「先天性風疹症候群」を引き起こすことがあり、妊婦さんは感染をしないように注意が必要となります。なお風疹ウイルスの飛沫感染が原因で人から人へ伝播します。

定期接種の機会がなかった層(昭和54年4月1日以前に生まれた男性)と、接種率の低かった層(昭和54年4月2日~昭和62年10月1日に生まれた男女)は、風疹にかかりやすい層であり、実際に2013年の風しん流行の中心となりました。

これらの層に属する方々は特に注意すべきであり、パートナーである男性も、風疹に対する免疫の有無を抗体検査によって調べ、免疫がついていなければ風疹ワクチンを接種することによって、社会全体の風疹の流行そのものを抑制し、周囲の妊婦が風疹ウイルスに感染しないようにすることが求められています。

風疹ワクチンは、1回の接種で95~99%の免疫ができると言われており、2回接種することでより高い予防効果を得られます。

妊娠する2ヵ月前までに予防接種を受けることで、妊娠中に風疹にかかるリスクを回避できます。

 

平成30年から令和元年にかけて発生した風疹の流行を踏まえて策定された国の風疹の追加的対策にもとづき、これまで風疹の定期予防接種を一度も受ける機会がなかった昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性を対象に、定期風しん(第5期)の抗体検査及び予防接種を無料で実施しております。

名古屋市では妊娠を希望する女性および、妊娠を希望する女性のパートナー又は同居人の方で条件を満たす方は無料で抗体検査及びワクチン接種が可能ですので、検査等の希望がある方はご相談ください。

帯状疱疹ワクチン

​帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは、水疱を伴う赤い発疹が皮膚の神経節にそって帯状に出る皮膚疾患です。体だけでなく顔や頭にも出ることがあります。強い痛みを伴うことが多く、症状は通常数週間続きます。

また、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる痛みが残ることがあり、50歳以上で帯状疱疹になった方の約2割がさいなまれているといわれています。

帯状疱疹後神経痛は、6か月から1年以上になることもあります。

帯状疱疹ワクチンには、「水痘ワクチン(ビケン)」と「シングリックス」の2種類があります。

水痘ワクチン(ビケン) : 弱毒化された生きたウイルスが含まれている生ワクチンです。小児に使用する水痘ワクチンですが、2016年から帯状疱疹予防として認可されています。帯状疱疹の発生率が約50%減少、帯状疱疹後神経痛の発生率も60%程度減るという報告があります。

しかし、帯状疱疹予防効果は報告でまちまちですが、おおむね数年で予防効果が減弱するという報告が多いです。

 

シングリックス: 帯状疱疹を予防するために独自に開発されたワクチンで、不活化ワクチンの範疇に入ります。ウイルス表面タンパクの一部を抗原とした組換えワクチンで、生ワクチンではありません。予防効果は50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%の発症予防効果が認められています。

発症予防効果が少なくとも9年間たっても認められていることが報告されており、長期間の予防効果が見込まれます。

 

現状で帯状疱疹をできうる限り最大限予防したい」と考えるなら、高価ではありますがシングリックス

少し心配だけど、そこまでお金はかけたくない」と考えるなら、水痘ワクチン(ビゲン)になります。

名古屋市は、帯状疱疹ワクチンへの公費補助がある数少ない自治体の内の一つです。

詳しくは名古屋市のHPをご覧ください

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子宮頸がんワクチン

子宮頸癌は年間1万人が罹患し年間2800人が亡くなっています。子宮頸癌は発症年齢が20-40代と若く妊娠や出産にも影響します。

子宮頸癌の95%はヒトパピローマウイルス(HPV)が原因になっています。そのうち一部女性にHPVによるガン化が起こります。その中でも特にHPV16型.HPV18型はガン化の進行が早いと言われています。HPVワクチン接種でHPV16型.HPV18型の感染を防ぐ可能性が高くなります。またHPVは性交渉によって感染するウイルスなので、性交渉を持つ前の年齢でワクチンを接種することが重要なのです。

HPVワクチンは日本で2010年に公費助成になり2013年4月より定期接種化されましたが、失神や持続的な痛み・運動障害が出たという報告が多くなり わずか2ヶ月後の2013年6月、厚生労働省はHPVワクチン接種の積極的推奨の一時中止を決定しました。 定期接種が始まった当初は接種率70%でしたが、近年は1%以下にまで下がってきてしまいました。 その結果接種率の高い世代では、HPV感染や、子宮頸がんリスクの低下を認めていますが、それ以降の世代では、接種前の世代と同程度に戻っています。

副反応の頻度などは指摘されているものの、接種率の低下から、子宮頸がんの死亡率が先進国の中で、増加傾向なのは日本くらいとなっており、厚労省も2022年4月から積極的勧奨再開となります。対象年齢の女児には公費接種ができるので、将来の子宮頸がんを予防するためにも接種をお勧めいたします。

2種混合

2種混合(DT)ワクチン

2種混合ワクチン(DT)はジフテリア、破傷風の混合ワクチンです。第1期を生後3ヵ月から3回接種します。このときには百日咳も入った3種混合ワクチン(DPT)として行います。小学校5,6年で第2期としてDTを接種します。当院では第2期の対象者に対する接種を行っております。

 ジフテリアは今では稀な感染症なのにワクチンとして接種する理由は、破傷風に対する抗体を確実につけたいからなのです。アジュバント効果といい2種類以上のワクチンをまぜて打つとより抗体ができやすくなるからです。

成人になってから、百日咳にかかる方が散見されることから、現在この2期に該当する時期にも3種混合ワクチンの接種を勧める意見もありますが、その場合は任意接種となり、公費で接種することはできず、有料(税別5000円)となります。

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